<09年就活>昨年比20%増、早くも過熱、就職イベントに1万8000人

09年卒の就職採用戦線が熱気を帯びている。エン・ジャパン株式会社(東京都新宿区、越智通勝社長)が運営する就職情報サイト、「[en]学生の就職情報」は26日、就職イベント『「プロの仕事研究」カンファレンス』を東京ビッグサイトで開催した。同イベントは、2009年3月卒の学生向けの合同企業説明会で、昨年比約20%増の230社が出展。参加した学生も昨年比4000人増の約1万8000人が訪れ、各企業の説明に熱心に耳を傾けていた。
年々企業の採用活動は早期化傾向にある。同社のほか、新卒向け就職情報サイトを運営するリクルートや毎日コミュニケーションズなど各社は、10月初旬に各企業の採用情報の掲載を開始した。各社とも掲載企業数は前年同月比で増加している。ウェブサイトに登録する学生数も年々増えており、採用活動の早期化が裏付けられている。
同イベントに出展した企業の採用担当者は口を揃えて「昨年以上に意欲の高い学生が多い。質に関してはこれから見極めていくが、優秀な学生も多いと思う」と話している。
金融系企業の採用担当者は「昨年と同様、売り手市場と言われているが、企業は採用基準を下げてまで採用人数を増やしているわけではない。昨年の学生は就職活動を楽観視していたが、今年の学生は企業動向が理解できているのか、昨年と比べると真剣さが増している」と話す。
一方、製薬業界は薬学部の6年制移行に伴い、在籍する学生が2010年、11年に限り新卒市場から消えるため人材獲得に躍起になっている。今のうちに薬学生を多く確保したい製薬各社の採用担当者は一様に「今回のような各種イベントに積極的に参加することで、学生と直に触れ合える機会を増やし、薬学生以外に対する周知活動に力を入れている」と母集団の拡大に意欲的だ。他の採用担当者は「確かに薬学部の学生を確保できないのは寂しいことだが、これまでの実績として文理系の優秀な学生を数多く採用している。今後も同じように採用していくので、特に問題はない」と話す。
今後、各企業とも年内の活動として、同イベントのような合同企業説明会に参加していくという。年明け以降、3月までは自社開催のセミナーや説明会を行い、4月以降から本格的な選考に入っていく方針だ。
早くも過熱気味の09年就職採用戦線だが、「経団連の倫理憲章違反と分かっていがらも、選考は1月末から開始していく」としている企業もあり、採用活動の早期化に歯止めがかからない状況だ。早期の就職先の決定は、ミスマッチの拡大にもつながりかねない。企業、学生とも慎重な対応が求められるだろう。
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